コラム

未経験で最も転職しやすいフルリモート職種、インサイドセールスとは?

はじめに

今回は、未経験で一番転職しやすいフルリモート職種、【インサイドセールス】について解説させて頂きます。

2020年以降の新型コロナウイルスの流行により、各社でもテレワークが推奨され、リモートやフルリモートでの働き方が注目されています。

転職サイトdodaの調査では、求職者の5割以上がテレワークを重視しており、テレワーク求人の数は前年同月の約4.4倍というデータも出ています。

※出典:doda

これを読んでいる方も、

出勤時間をなくしてワークライフバランスを向上させたい

コロナが落ち着いても会社に出勤する生活には戻りたくない

など考えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、完全在宅勤務、つまりフルリモートで働ける職種として、インサイドセールスについてご紹介させて頂きます。

私は現在、フルリモートで地方でWebマーケターとして働いていますが、前職はインサイドセールスとしてほぼフルリモートで働いていました。

インサイドセールス歴は9年あり、その経験も踏まえた上で、以下の内容について詳しく説明いたします。

  • インサイドセールスってなあに?
  • インサイドセールスの良いところ、悪いところって?
  • なんで未経験からのフルリモート転職で一番オススメなの?
  • ぶっちゃけ給料とか労働条件ってどうなのよ
  • どうやったらインサイドセールスの求人が探せるの?

インサイドセールスとは?

まず、インサイドセールスについて解説します。

インサイドセールスの仕事を平たく言うと、電話営業です。

内勤営業とも呼び、基本的にオフィスや自宅などから電話やオンライン会議ツールを用いてお客様とコンタクトを取り、商談につなげていく仕事です。

電話でアポイントを取るだけの一般的なテレアポとは少し違い、業務範囲によってはアポイントに取り付けたあとの提案なども行います。

また、電話営業と聞くと、個人携帯電話宛にかかってくる、不動産会社からの怪しげな電話や、銀行やクレジットカード会社からかかってくるリボ払い案内のイメージが湧くかも知れませんが、インサイドセールスは法人相手に電話をするイメージのほうが強いです。

インサイドセールスをやって良かったことは?

実際にインサイドセールスをやってみた経験から、良かったことを書かせて頂きます。

  1. 提案力が身につく
  2. たくさんの業種・業態のお客様と話せる

1について、訪問営業とは違い、電話での営業は1日に20件以上活動することが出来ます。

その分、お客様と会話する機会も多いため、必然的に会話スキルも向上し、提案力も上がります。

特に実際に顔と顔を合わせての話し合いではないため、電話での相手の話を聞く傾聴力が大事になり、コツを掴むとかなり提案力がつきます。

また2つ目で、たくさんのお客様と会話できるため、いろんな業種や業態の企業と接触することが出来ます。

製造業やIT系などの民間企業や、大学や防衛省などの官公庁などにも電話アプローチしました。

たくさんの業種・業態の顧客に営業した経験は、転職する上でも大きな武器になりますし、得た業界知識は無駄になりません。

インサイドセールスをやって苦労したことは?

逆に、悪いところといいますか、苦労したことは以下です。

  1. 営業未経験だと慣れるまでがキツイ
  2. ノルマが多いプロジェクトに配属されるとキツイ

1について、私はIT系のインサイドセールスに転職したのですが、IT知識はあったものの営業経験はなく、また電話で話すのも得意ではなかったため、入社して1年近くは苦労しました。

先輩にも、「もっと明るくお客さんと会話しようよ。話し方が暗いよ。」と、何度も注意されました。

ただ、その甲斐もあってか、2年目に入る頃にはお客様との会話にも慣れて提案力も身につき、3年目にはマネージャーに昇格することも出来ました。

2について、私もいろいろなプロジェクトに配属されて、インサイドセールスを経験しましたが、1日25件電話するプロジェクトもあれば、1日50件も電話しなければならないプロジェクトもありました。

50件のプロジェクトでは私はマネージャーをやりましたが、実際に電話しているメンバーが電話活動以外の見積もり作成業務も行わなければならず、かなりハードなプロジェクトでした。

未経験からのフルリモート転職で一番オススメの理由

次に、なぜインサイドセールスが未経験でのフルリモートでの転職におすすめなのかを解説します。

必要とされる経験が少ないから

まず、インサイドセールスへ転職するにあたって、必要な最低限の経験・スキルは、

  • 営業(接客経験)
  • 業界知識

のどちらか(もしくは両方)だけだからです。

例えば、住宅・不動産業界の営業職の経験者が、IT系のインサイドセールスへ転職する場合、足りないものは業界知識だけです。

片方だけでも最低あれば採用される可能性は高まります。

逆に、IT系のインフラエンジニア経験者が、IT系のインサイドセールスへ転職する場合は、足りないものは営業経験だけですから、コミュニケーション能力に問題がないエピソードがあればこちらも採用される可能性が高まります。
(私がこのパターンです)

また、その他のフルリモート職種の求人としては、

プログラマー(SE)

Webデザイナー、Webディレクター

などが圧倒的に多く、専門スキルがないと未経験から転職するにはかなり厳しいです。

一方で、インサイドセールスは、営業経験か業界知識のどちらかさえあれば、フルリモートの転職ができる可能性があるため、可能性は高いと言えます。

フルリモートの求人数が多いから

おすすめする2つ目の理由が、フルリモートでの求人数が多いからです。

フルリモートの求人はSEを始めとするITエンジニアが圧倒的多数を占めています。

しかし、イチからプログラミングを学ぶのは大変だと思いますし、チャレンジしたけど合わなくて挫折したという方も多くいます。

インサイドセールスは、求人数はITエンジニアに比べて少ないものの、未経験で始められる職種の割に多くの求人が出ています。

求人数増加の背景には、新型コロナウイルスの影響もあり、従来の対面営業ではアプローチしにくくなっている事情もあります。

実際に、転職サイトのdodaで検索したところ、インサイドセールスの求人は677件表示されました。

給料や労働条件は?

次に、気になる給料や労働条件についてです。

結論から言うと、その会社の業種/業態による、というのが回答になります。

お金が動く業界であれば給料も高いでしょうし、そうでない業界やスタートアップなどで多くの給料が払えない会社だと少ない傾向にあります。

ただ、少なくとも年収400万円を下回る求人は少ないです。

また、労働条件については、フルリモートかつ法人相手の営業の場合は、割とワークライフバランスが整っています。

私の前職もBtoB営業のインサイドセールスでしたが、相手企業も基本的に土日祝が休みのため、こちらも合わせて土日祝が休みでした。

また、18時以降は電話も繋がりにくいため、17時半頃には電話業務は終え、月の残業もマネージャーになってからも15時間以下でした。

どこでインサイドセールスの求人を探せばよいの?

いよいよ、インサイドセールスの求人の探し方についてです。

おすすめの転職サイトとしては、

doda(dodaの最新求人特集

Wantedly

がおすすめです。

dodaは転職サイトの中でも求人数が多く、リモート案件も多いです。

実際に私もdodaを使ってフルリモートの会社に転職しました。

Wantedlyは、件数は少ないものの、フルリモートのインサイドセールスの求人が65件以上あります。

また、これから成長が見込めるITベンチャーも多く、やりがいがあると思うので、気になる人は「フルリモート」で検索してみましょう。

まとめ

最後に今回のまとめです。

    • インサイドセールスとは、ざっくり言うと電話営業
    • 営業か業界知識があれば未経験でも転職できる
    • インサイドセールスのフルリモート求人は割と多い
    • 給料はそこそこで残業も比較的少ない
    • おすすめ求人サイトはdodaかWantedly

これからの時代、インサイドセールスという職種自体は求人数も今後増えるでしょうし、希少価値も増していくと思います。

また、営業力というのはどの仕事でも役立つスキルですので、興味がある方はぜひインサイドセールスについての情報を集めてみてください。