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はじめに
転職活動をしていて、
「この企業大丈夫かな?応募しようか悩むな・・・」
とか、
「内定もらったけど、本当にこの会社でいいのかな?」
と悩むことはないでしょうか?
やりたいことに近い気がするし、年収も悪くない。
でもなんかしっくりこないんだよなー。
転職活動をしていると、そうやって悩むこともあるでしょう。
私も過去に内定を頂いて、悩んだ挙げ句に辞退したことが4回あります。
「この会社、ブラックじゃね?」と確信を持って辞退したこともありますし、転職して今働いている会社も、違和感は感じたものの、地雷はないと確信して入社しました。
結果、大きな地雷はなく、ギャップはもちろんありましたがそれも想定の範囲内で楽しく仕事はしています。
今回は、そんな「ブラック企業の地雷を確実に避ける方法」についてお話いたします。
結論
ブラック企業を避ける方法は、以下の3つです。
- 口コミサイトの活用
- 面接時の逆質問
- 内定後の社員面談交渉
それぞれについて解説していきます。
口コミサイトの活用
まずは基本中の基本、転職の口コミサイトの活用です。
私は2016年から4年以上もずっと転職活動をしていて、企業に応募する前に口コミサイトで事前の確認をしていました。
中小企業だと口コミ情報が少ないのが難点ですが、実際に働いている人の意見が聞けるのは大変貴重です。
そんな口コミサイトの中でおすすめできるのは以下です。
どのサイトも会員登録する必要がありますが、openworkと転職会議はGoogleアカウントで登録可能です。
注意点として、どのサイトも口コミの詳細を見ようとすると、口コミを投稿したりお金を払う必要があります。
一度口コミを投稿すると、半年間は口コミが見放題、というところが多い印象です。
openworkが一番口コミ数が多く、登録も面倒ではないのでオススメですが、口コミサイトによっては情報量にばらつきがあるので、本気でその会社に入るか悩んでいるなら全部に登録するのがおすすめです。
注意事項
ここで、口コミを見る上での注意事項です。
書いた通り、自分と同じくその会社を辞めようとしている人たちが口コミを投稿しています。
必然的に会社に対する不平不満が出やすいですし、中には攻撃的に会社を批判している人もいます。
特に、1人の人が色んな項目に会社批判をしている場合は要注意です。主観的な意見でしかないので、その人の言動に問題があるのに冷遇されていると思いこんでいるだけかもしれません。
また、以下のようなワードの口コミがあった場合は要注意です。
口コミの内容は、出来る限り客観的な事実(給与額、休日数、福利厚生、他の社員の言動など)を見て判断するようにしましょう。
ディープな口コミを知る裏技
また、上場企業や大企業限定ですが、2ch(現・5ちゃんねる)やYahoo知恵袋で検索するのも一つの方法です。
私も、かんぽ生命の不正営業問題が報道される前に日本郵便から内定をもらいましたが、2chやYahoo知恵袋の書き込みを見て、内定を辞退しました。
現役社員からの回答もあり、リアルな現場を垣間見ることが出来ます。
まずはYahoo知恵袋で、「会社名 + 転職 or ブラック or 内定」などで検索すると情報が出てくるかもしれません。
また、転職エージェントが付いているなら、その人に実際のところどうなのか、はっきりと聞いてみるのもいいでしょう。
面接時の逆質問
次に、面接時の逆質問です。特に役員や社長面接の際に威力を発揮します。
面接の最後に、
「最後になにか質問はありませんか?」
という、定番の質問です。
社長面接だった場合はその会社がどういう会社か知るための大きなチャンスです。
なぜなら、社長の人柄でその会社がどんな雰囲気なのかを感じることが出来るからです。
私は社長面接の際に、どんな質問を投げかければ相手の考え方がわかるのか、色々と考えて、以下の質問をするようにしました。
この質問の回答で、その人の人生経験や考え方を推し量ることが出来ます。
苦労話を聞くことでその人の人生経験の深さを知ることが出来ますし、どうやって解決することが出来たのか、その過程や考えを聞くことでその人の価値観や性格を知ることが出来ます。
以下のような発言があった場合は要注意です。
上記の様な発言が見られる場合は、周りの意見が聞けない、自己中心的なワンマン社長の可能性があります。
内定が貰えた場合でも、その人と一緒にずっと仕事をしていけるのか、慎重に考えましょう。
内定後の社員面談交渉
最後に、内定をもらった後に、社員面談を申し込む方法です。
これが一番確実でブラック企業かどうかの判別ができます。
なにせ、現役社員の生の声を聞く機会なのですから、失礼のない聞き方であれば、何でも聞き放題です。
私もこの方法を使って社員面談を設定してもらい、大きな地雷はないと思って入社を決めました。
実際の流れとしては以下のような形です。
- 内定をもらう
- 採用担当に同じポジションで働いている人と面談がしたい旨、申し出る
- 社員と面談
- 入社可否の判断
これを読んでいる人で、
「内定をもらった後に面談を申し込むなんて、めんどくさいやつだと思われそう、、」
とか、
「面談をしたとして、変な奴だ!と思われたら内定を取り消しされそう。。」
と思った方もいるかも知れません。
確かに会社からしたら面倒だと思いますが、本当に欲しい人材だと思われているのであれば、多少面倒でもセッティングするはずです。
また、内定通知があった場合は、実は内定が出た時点で労働契約が成立しています。
企業が内定を取り消しすることは、労働契約上の「解雇」に当たるため、正当な理由がない限り、取り消しをすることが出来ません。
※正当な理由とは:経営不振で解雇が必要、本人に犯罪歴などの重要な事項があった場合など
なので、安心して面談の交渉をしましょう。
もし、露骨に面談を嫌がられた場合は、そこまで欲しい人材だと思われていないか、懐の狭い風土の会社だと思うので、口コミと逆面接の雰囲気を鑑みて、辞退したほうが無難かもしれません。
面談の交渉について
転職エージェントを経由している場合は交渉もしやすいと思うので、エージェントに一任するのも良いでしょう。
私の場合は転職エージェントがいなかったので、内定通知メールに対して、自分で採用担当者へ以下のようなメールを送りました。
内定をいただき、誠にありがとうございます。
大変嬉しく思います。
ただし、現在別の企業でも選考が進んでいる状況でございます。
お返事に関しましては少しお時間をいただけますと幸いです。
また、もし可能であればのお願いなのですが、
入社前に業務の詳細を知って、業務イメージを膨らませておきたいと思います。
よろしければ、私と同じポジションでご活躍されていらっしゃる方と、
30分ほど面談の機会をいただけませんでしょうか。
私のイメージと相違なく、私も活躍できると思った際は、
他社の結果を待たずに内定をお受けさせて頂ければと考えております。
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
この内容であれば、企業側も納得感があると思います。
一般的には内定に対する返事は2週間程度なら待ってもらえますし、私の場合は1ヶ月近く待ってもらいました。
また、他社の選考がなかったとしても、既成事実として他社の書類選考に送っておくといいでしょう。(嘘ではないので笑)
できれば面接の場で他社の選考状況を聞かれた場合に、
「他社の選考も進んでいる状況ですが、御社の〇〇の部分に魅力を感じておりますので、現時点では貴社を優先に考えております。」
と、前フリをしておいたほうが無難です。
面談の場で聞くべきこと
面談の場で聞くべきことは、状況によって多少異なりますが、大まかには以下の3つです。
- 業務内容と1日のルーチンワーク
- 会社の雰囲気
- 残業時間、休日出勤有無
口コミと面接時の逆質問で、ある程度のブラック判定はできているかもしれませんが、
【実際のところどうなの?】
を明確にするのがこの面談の目的です。
特に、残業時間や休日出勤の有無については、ストレートには聞きづらいと思うので、それらを含めた聞き方の参考例も記載します。
・この会社で仕事をしていて、どんなときが楽しいですか?
・1日の業務の流れをイメージしておきたいのですが、1日のざっくりとした仕事の進め方についてお聞きできますか。
・(1日のルーチンワークを聞いた上で)〇〇の業務でお忙しいと思うのですが、遅い日だと何時ぐらいまで残って仕事をされているんですか?他の方も同じでしょうか?
・繁忙期と閑散期があると思うんですけど、どのようにバランスを取って仕事をされていますか?
・(上記の話の流れで)やっぱり、忙しいときはどうしても持ち帰りの仕事はありますよね?
・本当に仕事が忙しいときは、どのように切り抜けていらっしゃるのですか?
・この会社で今課題に挙がっていることや、今後解決していきたい問題などはあるのでしょうか?
・(聞けそうなら!)ぶっちゃけ、この会社の悪いところってどんなところですか?
どんな会社でも、繁忙期は残業や多少の持ち帰りの仕事は発生すると思います。
しかし、相手の雰囲気からして常に忙しそう、仕事に追われて余裕がなさそう、相手の目が死んでいる(笑)、などがあれば要注意です。
逆に、活き活き仕事をしている雰囲気で明るい表情で話してくれていれば、良い会社と言えるかもしれません。
注意事項
面談してくれる社員の立場にもよりますが、部長などの役職者の場合は、会社を擁護した意見を言いがちです。
採用時の謳い文句は2割増しぐらいに聞いておき、残業はあまりない、この会社は良い、などの意見は信憑性はあまり高くないという意識でいたほうが無難です。
実際に私の面談は、本当は同僚が希望だったのですが役員が出てきてしまい、
「繁忙期だと19時ぐらいまで残ってる人がいるけど、基本的にみんな定時。残業はあまりないよー。」
と言ってましたが、入社してみると半分以上が残業しています笑
まとめ
ブラック企業の地雷を避けるためのまとめです。
- 口コミサイトの活用
- 面接時の最強の逆質問
- 内定後の社員面談交渉
これらの3つを実践すると、
「こんなはずじゃなかった!」
「こんなにも真っ黒なブラック企業だとは思わなかった!」
という、ミスマッチは起こらないはずです。
転職は頻繁に行うことではないので、慎重に行動して、後悔の無い転職にしましょう!