面接対策

【転職】希望年収をスマートに答えられる方法

はじめに

転職活動で面接まで進んだ際に、「希望年収はどのぐらいですか?」と聞かれることがあります。

私もこれまで26社の企業を面接しまして、5社ぐらいから希望年収を聞かれたことがあります。

毎回、どのぐらいの年収を伝えるのが妥当か迷ってしまい、面接の前には希望年収を聞かれたらどう答えるべきか、悩んでいました。

「高く言い過ぎて相手に引かれたらどうしよう」

「低くても自分の能力を過小評価しているみたいだし」

「この会社の基準だったら妥当な線はいったいいくらなんだ!?」

と、ベストな答えが思いつかずに長年苦労していました。

希望年収を聞かれて選考に落ちたこともあります。

しかし、面接の場数を踏む中で、ようやく最適解を導き出し、年収100万円アップの転職を叶えることが出来ました

今回は、「希望年収は?」と、面接で聞かれたときの理想的な返し方を紹介します。

結論

早速結論ですが、このように伝えることを推奨します。

基本的には貴社の規定に従いたいと思いますが、できれば〇〇万円以上を希望します!

この結論を導き出した理由について、順を追って解説しています。

なぜ担当はこの質問をしているのか

まずそもそもですが、なぜ採用担当者はこのような質問をしているのでしょうか?

希望年収を聞く理由について、なぜだか想像できますか?

私でもネットで調べたり、実際に採用担当者に話を聞いて、その理由を3つに分けました。

人件費の予算をコントロールするため

企業は何かに費用を支払う必要がある場合、年間や上期下期の予算を押さえているケースが多いです。

例えば、今年に中途社員を3名採用する企業がいて、平均年収500万円として、採用の予算としては1,500万円を見込んでいたとします。

そこで2名が平均500万で採用できたとして、もうひとりが800万円を希望してきた場合、予算が300万円オーバーしてしまいます。

もちろん、社内で予算調整して採用できる場合もありますが、企業には人件費の予算の概念があることは押さえておきましょう。

採用のミスマッチを防ぐため

2点目が、採用のミスマッチを防ぐためです。

中途採用を年収400~500万円で見積もっていた場合、面接者が800万円を希望してきた場合、明らかなミスマッチになります。

もちろん、企業としても優秀な人材は欲しいケースが多いですが、明らかなハイスペック人材は不要なケースもあります。

会社内の組織のパワーバランスが崩れる場合もあるので、見送られる可能性もあります。

条件提示の参考にするため

最後に条件提示の参考にするため、です。

採用担当者も、面接者が人材要件にマッチしていた場合、内定通知書の準備をする必要があります。

その際に年収の条件提示も行うため、面接者の意見を参考にするケースがあります。

私も実際に、社長面接の際に希望年収を聞かれ、具体的な金額を答えたところ、その金額より10万円多いオファーを頂きました。

特に最終面接の時に聞かれた際は、脈アリの可能性ありかもしれません。

ただし、年収を聞かれたからと言って受かるわけでもないのでそこは留意しておきましょう。

希望年収の伝え方

面接官がなぜ年収を聞くのかが分かったところで、改めて希望年収の伝え方についてです。

まず前提として、希望年収を伝える前に、いくらぐらいが妥当かは事前に調べてまとめておきましょう。

転職サイトや転職エージェント経由の応募の場合だと、事前に応募要項に書かれているケースが多いです。

※出典:dodaより

少なくとも募集要項の範囲内であれば、予算都合やミスマッチによる採用見送りはないはずです。

妥当な年収ラインとは

募集要項の年収を踏まえた上で、具体的なモデルケースを交えて考えてみましょう。

■現年収
420万円

■募集要項の年収
400万円~600万円

■自分の希望年収
500万円以上

こちらの内容であれば、現年収と比較して、500万円が高すぎるというわけでもないですし、相手の募集要項の範囲内です。

もちろん、年収は高ければ高いほうが良いので、600万円貰えれば理想的ですが、それを評価するのは相手です。

こちらが面談の場で600万円希望と伝えるのは、かなりの冒険になるので欲張り過ぎはNGです。

現年収にもよりますが、+100万円ぐらいまでは高すぎるということもないと思います。

以上を踏まえた上で、今回のケースで希望年収を聞かれた場合、

基本的には貴社の規定に従いたいと思いますが、できれば500万円以上を希望します!

こうやって答えましょう。

私も実際にこうやって答えて、伝えた金額以上の年収オファーを頂き、転職できました。

基本的には貴社の規定に従う」というところで、謙虚な姿勢を見せつつも、しっかりと自分の希望額を言えるのが、この伝え方の大きなメリットです。

採用担当者もこの伝え方をされると、「絶対に採用したい!」と思った時はこの金額以上のオファーを出すでしょうし、「採用はしたいけどこの金額はちょっと無理かな」と思った時でも希望金額に近づけてくれるはずです。

できれば、自分の中でいくら以上のオファーだったら内定を受けるか、決めておくと良いでしょう。

まとめ

今回は面接で、

「希望の年収はいくらでしょうか?」

と聞かれた際の、希望年収をうまく伝える方法について紹介させていただきました。

この伝え方で年収100万円アップの転職をすることが出来ました。

また、相手に希望年収を伝える場合、以下については注意しておきましょう。

  • 応募書類に書いた希望年収より、面接で高い希望年収を伝える
    →相手企業に不信感を与えてしまう
  • 現職より低い年収を伝える
    →未経験分野への転職だと弱気になりがちですが、できれば現職と同様水準と伝えましょう

以上、あなたの転職で希望通りの年収オファーに繋がる参考になれば嬉しいです。