コラム

【科学的な適職より】防御型に適した職業4選&一覧

はじめに

今回は、ベストセラー本「科学的な適職」の中で、適職を探すのに役立つ唯一の性格テストと紹介された「制御焦点テスト」で、防御型に属するオススメの職業をご紹介します。

アグレッシブな攻撃型と違い、防御型は利益を追い求めるタイプではないため、必然的に年収の高くない職種に限定されがちです。

また、年収を高くしようとすると専門知識を身に着けたり、資格が必要だったりして、年収の高い防御型職種はハードルが高い傾向にあります。

そんな中でも、比較的難易度が低い割に年収が高いものや、スキルアップに繋がる職種を今回はご紹介いたします!

後半では防御型職業の一覧も紹介します。

この記事を通して、防御型のあなたにぴったりの職業を見つけるヒントが見つかれば嬉しいです。

また、制御焦点テストに詳しくない方や、ご自分が攻撃型と防御型のどちらで、どのぐらいの点差があるか分からない方は、簡単に診断テストができるこちらの記事をご参考ください。

科学的な適職から学ぶ、適職選びの16問テストベストセラー「科学的な適職」で紹介された、科学的に正しい唯一の適職診断テストと紹介された「制御焦点」が3分で実施できます!攻撃型か防御型か、あなたはどちらの属性でしょうか?...

防御型について

まず、「科学的な適職」で紹介されている防御型がどんなタイプか記載します。

防御型

目標を「責任」の一種としてとらえ、競争に負けないために働くタイプ。

自分の義務を果たすのが最終的なゴールで、できるだけ安全な場所に身を置こうとする。

失敗を恐れる傾向が強いため、仕事ぶりは正確で注意深く、ゆっくりと着実にものごとを進めていく。

最悪の事態を想定して動く傾向が強く、時間の余裕がない状況ではストレスが激増する。分析や問題解決力が高い。

防御型に適した職業例

事務員

技術者

経理係

データアナリスト

弁護士

上記だけ見ると、

「事務員?ちょっと給料は安そうだな。。」

「データアナリストってなんやねん!」

「弁護士になるなんか絶対無理!!」

と思った方もいると思います。

私がそうです笑

そこで、どんな職業が良いのか、具体例を交えつつ次から解説していきます。

防御型のおすすめ職業4選

まず結論から言うと、防御型におすすめの職業がこちらの4つです。

  1. 経理・総務職
  2. 営業事務職
  3. インフラエンジニア
  4. データアナリスト

上記4つをオススメしたポイントは3つで、

  • 求人数が多い
  • 比較的給料が高い
  • 就職するための学習時間が比較的短くて済む

からです。

それぞれについて解説していきます。

1.経理・総務職について

著書でも例に挙げられていた職業で、企業の裏方をサポートする職業です。

どんなことをする職業かというと、企業の売上や経費などを計算して管理したり、給料の支払いや取引先間との支払いのやり取りなどを行います

企業の規模が小さければ、契約書の作成や採用面接など、雑務を行うこともあります。

小さい企業であれば全くの未経験でも採用される場合もありますが、オススメは日商簿記を取得してから就職することです。

簿記とは

簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。

簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。さらに、公認会計士や税理士等の国家資格を目指す方や他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを考えている方々にも必須の資格といえます。

※出典:商工会議所HPより

日商簿記というのは正式名称は「日商簿記検定」と言われ、公的資格の一つです。

日商簿記3級であれば、80~100時間程度の勉強時間で合格できると言われていて、毎日2時間勉強すれば1ヶ月半で資格取得することが出来ます。

日商簿記3級を持っていれば経理の実務が未経験でも採用される可能性が高まりますし、今後さらに上の公認会計士や税理士になりたい!と思ったときに役に立つ資格です。

資格取得の難易度も比較的低い(合格率40~50%程度)ですし、キャリアアップにも繋がる資格なのでおすすめです!

経理・総務職のおすすめ度

入社難易度:

年収   :

 

2.営業事務職

営業とか人と話して何かを売るのが苦手、という方はこちらの営業事務なら得意かもしれません。

どういうことをやる職業か一言で言うと、営業のサポート役です。「営業アシスタント」や「営業アドミ(アドミニストレーター)」とも呼ばれたりします。

具体的な業務内容としては、営業担当が提案する際の提案資料を作成したり、見積書や契約締結書類を作成したりする職業です。

例えば、空気清浄機を販売している会社の営業が、外回りでお客様の提案に集中できるよう、新商品の空気清浄機のプレゼン用の資料を作ったり、いざ前向きに検討してもらえそうな場合に見積書を作ったりします。

自分が実際にお客様に提案するわけではないので、「何かをガンガン提案して”これ買ってくださいよー!”って人にお願いするのは苦手!!」という人でもOKです。

スキルとしても、パワーポイント等での資料作成や、営業との社内連携コミュニケーション、契約書作成などのタイムスケジュール管理能力なども身につきますし、転職する際にも役立つスキルになりえます。

また、見積書やプレゼン資料の作成は営業が1人でやることも多いので、会社として「営業事務」の採用を募集しているという事は、それなりに規模が大きく、わざわざ分業してでも業務の生産性を上げたい会社とも言えるので、企業体力はあるといえるでしょう。

そのため、未経験でも給料は比較的高めのケースが多いですし、宅地建物取引士などの専門資格を持っていれば優遇されるケースもあります。

営業事務職のおすすめ度

入社難易度:

年収   :

 

3.インフラエンジニア職

IT技術に詳しくない方には馴染みがない職業だと思いますが、未経験でも十分になれる職業なので紹介させていただきます。
(私も20代で未経験でインフラエンジニアになりました。)

インフラエンジニアは大きく分けて、ネットワークエンジニアとサーバエンジニアの2つがあります。

■ネットワークエンジニア

コンピューターネットワークの構築・保守・管理を行う技術者。ネットワークの設計から要件定義、構築、保守・監視や運用まで、様々な業務を行います。

学校や会社でパソコンを使うことがあると思いますが、組織内のネットワークを繋いで安定して利用するためのサポートを行う職業です。

■サーバエンジニア

コンピューターシステムを運用するためのサーバーを、設計・構築・運用・保守を担当する技術者。Webサイトを表示するためのWebサーバーや、ファイル共有するためのファイルサーバーなどがあります。

Webサイトが安定して稼働するように設計して、利用することができるように管理したりします。

どちらも馴染みがないと理解しにくいと思いますが、ブログを書いたりパソコンを触るのが好き!という方であれば、適正はありそうです。

インフラエンジニアになるために必要なものは、ITの基礎知識、コミュニケーション能力、ヒアリング力の3つです。

インフラエンジニアになるためには3つあるのがベターですが、2つだけでも未経験から採用している企業はあります。(年収は低くなりがちですが)

また、ITパスポートという国家資格を取得していると、就職の難易度も下がります。

ITパスポートは「情報処理技術者試験」のうち最も簡単なレベルの資格(合格率50%程度)ですが、この資格を持っていると、ITに関する基礎的な知識を保持していると証明することができます。

私も未経験ですがITパスポート(当時は初級シスアドという名称)を取得して、インフラエンジニアになりました。

主催しているIPAのサイトに過去問題集があるので、そちらをダウンロードしてみて、「何とか頑張れそう!」と思った方は目指してみるのもいいでしょう。

インフラエンジニア職のおすすめ度

入社難易度:

年収   :

 

4.データアナリスト

科学的な適職にも防御型の適性として記載があった職業で、こちらで詳しく解説します。

「ビッグデータ」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、インターネットの発達によって、様々なデータがインターネット状に蓄積できるようになりました。

コンビニでいつどのような商品がどんな人に購入されたのかなど、リアルタイムで知ることが出来るのです。

そんなデータを分析して、事業戦略や商品開発に役立てるのがデータアナリストです。

データアナリストになるためには数字に強いこと、分析志向が高いことが条件です。

圧倒的な人材不足のため、未経験でも採用している企業はありますが、今のところ少数なので難易度は高いです。

Pythonという開発言語を行って分析を行うことが多いため、この言語を習得していれば就職に有利です。

Pythonは比較的簡単なプログラミング言語と言われており、Javaと比較しても覚えるコード少なく、ポイントを押さえれば初心者でも独学で習得できます。

「Python 初心者」でネットやYoutubeで調べるといくつも出てくるので、まずは見てみて、自分にできそうか調べてみると良いでしょう。

また、圧倒的な人材不足のため、実績を上げる人材に育ってくれば、さらに年収も狙えるでしょう。

データアナリストのおすすめ度

入社難易度:

年収   :

 

おまけ:防御型職業一覧

おまけとして、防御型の職業一覧を紹介します。

一つ一つは細かく紹介できませんが、参考にして頂ければと思います。

専門知識やスキルが必要なものもありますが、比較的難易度は低めです。

おすすめ度 職種
人事職(労務、人事給与、人材教育・能力開発等)
システムエンジニア全般
Webデザイナー
Webライター(若干攻撃寄り)
公務員

 

まとめ

今回は防御型に適した職業を4つ紹介しました

この中からあなたに合いそうな職業は見つかったでしょうか?

まとめると防御型におすすめの職業は以下の4つです。

  1. 経理・総務職
  2. 営業事務職
  3. インフラエンジニア
  4. データアナリスト

弁護士や医師などの専門職は入社難易度も年収も★5ですが、現実的ではないので今回のランキングからは除外しました。

どんな仕事があるか、もっと具体的にイメージしたい方は、転職サイトで検索すると良いです。

求人サイトの中では、求人数が多いdodaマイナビ転職が特にオススメで、検索するだけなら会員登録もいらないので、まずはこちらで興味のある職種でどんな募集があるのか、見てみると良いでしょう。

また、2022年2月現在、私と有志の仲間たちで、自分軸の転職ができるサポートを行うための事業準備をしております。

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皆様の転職後の人生が好転しますように!

・「科学的な適職」鈴木祐
・Heidi Grant Halvorson, E. Tory Higgins(2014)Focus: Use Different Ways of Seeing the World for Success and Influence
・尾崎由佳・唐沢かおり(2011)自己に対する評価と接近回避志向の関係系 ──制御焦点理論に基づく検討── 心理学研究,82(5),450-45