こんにちは!修@転職✕投資ブロガーです。
本日は、かんぽ生命の個人営業を行っている、日本郵便のJP金融アドバイザー職の採用試験を受けて内定をもらったけど入社を見送った、という話をいたします。
2019年4月に報道された日本郵便の違反営業問題や、7月に報道されたかんぽ生命の保険料二重徴収問題で揺れている日本郵政グループですが、一連の報道がされるまで、クリーンなイメージを持っていた方も多いのではないでしょうか?
元々国営の企業だし、個人的に郵便局の局員さんも優しくていい人が多いイメージです。私も中途入社の採用試験を受けるまでは、歴史もあるし安定していて信頼のある企業だと思っていました。
悪いイメージはほとんどなかったので、特に違和感なく、日本郵便の採用試験を受けました。
余談ですが、かんぽ生命が悪い!というニュアンスで報道されていますが、かんぽ生命株式会社の社員は法人営業がメインで、個人営業は日本郵便株式会社の社員が行っています。
かんぽ生命が製造メーカーで、日本郵便が販売代理店、のようなイメージです。なので、2重徴収などの違法な営業を行っていたのは、主に日本郵便の社員ということになると思います。
さて、去年に中途入社の採用試験を受け、その際の面接で聞かれたことも含めて書かせていただきます!
どうして日本郵便の採用試験を受けようと思ったのか
私が日本郵便の採用試験を受けようと思った理由は、転職サイトに募集広告が出ていて、
圧倒的知名度!
営業手当は平均で年200万円支給!
月平均残業15以内、ワークライフバランス抜群!
という言葉に踊らされたからです笑
あとは、金融系の仕事をしたことがなかったので、周辺知識が学べるところやFPの資格が取れたりするところも魅力でした。
基本給はおそらく安い基準の事が書かれていましたが、インセンティブが平均200万円とあったので、基本給の安さは努力でカバーできると思いました。
それに加えて、ちょうど興味を持ったときに、登録していた転職サイトのエージェントから、日本郵便の求人があるので興味があれば連絡ください、と連絡がありコンタクトを取りました。
そこでエージェントから言われたことが、「面接では圧迫気味にノルマがあるが大丈夫か?と聞かれることが多いですが、実際はそんなことはないので大丈夫ですよ。また、適性試験は高卒レベルの知識があれば落ちることはまずないです!」と言われて、簡単に受かりそうだなーと思って受けました。
実際にWebの適正試験は、受けた翌日に判定OKの連絡があり、面接に向かいました。
日本郵便の面接で聞かれたこと
当日は局長クラスの方と、おそらく営業責任者の方の2名いました。
(全くの余談ですが、面接を受けに行ったとき、何故かうっかりスーツにスニーカーで行ってしまい、急いでビジネスシューズを買いに走りました笑)
さて、実際に日本郵便の面接を受けて、聞かれたことが以下のことです。長文ですが、聞かれたことはほぼ網羅しています。
<局長クラスから聞かれたこと>
・自己紹介と今までの経歴と、応募理由
・現在の職務の内容や詳細について
・JP金融アドバイザーとはどんな仕事のイメージか?
・今の仕事は金融とは違うが応募した理由は?
・自分の弱みは?
・バイクでの営業になり雨風が強い日でも行くことになるが抵抗はないか?
・営業ノルマもあるが今の仕事でもあるのか?
・体力には自信はあるか?
・会社に行きたくないと思ったことはあるか?
<営業責任者から聞かれたこと>
・仕事の具体的な流れはイメージできるか?
・当然個人やチーム、支社全体の目標はあるが、もし月半ばで目標達成が難しい状況だった場合あなたならどうするか?
→私の回答:活動量の問題なのか対応自体に問題があるのか原因分析して対策をとる。
どうしても月の目標達成が難しいなら次月でリカバリできるようプランする。
・コンプライアンスについて、金融アドバイザーという業務はコンプライアンスに関係あると思うか?
お客様から契約書類を書くのが面倒だから代わりに書いてくれと言われた場合、対応してよいか?→私の回答:代筆はNG(正解)
高齢者と契約する場合の注意点は?→私の回答:家族同席の上で行う(正解)
・仕事でこれまで一番キツかったことは何か?そこから何を学んだか?
・知人や親戚に郵便局で働いている人はいるのか?(知人、親戚から郵便局の労働環境を聞いているかが知りたかった様子)
・給料としては会社の規定だと月給19.3万円程度だが大丈夫か?(そのかわりインセンティブは青天井)
・中途採用の場合、勤務地は極力要望に応えるがどこが希望か?
・集合研修など泊まり込みは大丈夫か?
・他に受けているところはあるか?複数受かった場合どうするか?
・主任、班長にステップアップするためにはどのようなことが必要か?
→先方の回答:入社経過年数など複数の項目があり、入社日が浅い人は昇格が遅い。
問題点としては認識しているので今後改善される可能性がある。
・活躍しているトップセールスはどんなタイプの人か?
→先方の回答:とにかく行動量と行動力が凄い。(意味深)
以上が面接で聞かれたことです。
コンプライアンスに関してはしっかり対応しているし、あなたも大丈夫だよね?という雰囲気は感じましたし、営業については、ノルマがあるのはどの企業も同じだし、特に聞かれたことは気になりませんでした。
内定を断った理由
さて、面接後、間もなく内定の連絡をいただきました。(面接は1次のみ)
システム上で内定を受けるかどうかの連絡をするようですが、そこで私は内定を受けるべきか否か、悩んでいました。
何故かと言うと、
気づいてしまったからです・・・
当初は、連絡があった転職エージェントが行った言葉「営業ノルマがキツイが大丈夫かと聞かれますがそんなことはありません!」を信じていて、自分で日本郵便に関する口コミを調べていませんでした。
でも、内定の連絡があるまで、ふと自分でも情報を調べておこうと思い、日本郵政に関する会社情報を調べてみました。
すると、、、ヤフー知恵袋からこんな情報が出てきました。
(ちなみに、「JP金融アドバイザー」で調べると、もっといろんな情報が出てきます)
あとは、日本郵政は大きな組織なので5chも存在し、採用試験を受けた人や働いている人の意見を見ると、
・未だに年賀状の自爆営業は当たり前
・営業ノルマは厳しく、地域によってはパワハラまがいの上司が横行
・非正規雇用と正社員の格差をなくすため、なんと正社員の給料を引き下げた
・昔の郵便局ブランドを笠に着せて、信用させるビジネス
・トップの営業マンは、皆ヤバイ営業をしている
これはひどい。。
ひどすぎる・・・!!
おそらく、この体質はすぐには変わらないし、このまま入社しても社会貢献できるイメージがどうしても沸かなかったので、内定は辞退しました。
その判断は、今思えば大正解でした。
自分自身できちんと情報を集めて、何が正しくて何が間違っているのか、判断することがとても大事だと思いました。
もちろん、日本郵便もこれから変わると思いますし、変わらなければならないと思います。特に、今回のイメージダウンは想像以上に大きく、採用にも大きな影響が出ると思うので、このままの体質と世間イメージを持たれたままだと流石にマズいと、上層部も思っていると思います。
これからの日本郵政グループ全体の改善を強く望みます。
みなさんも、これまでの自分の既成概念や価値観に囚われすぎず、情報過多のこの時代で、騙されたり不意打ちを受けることがないよう、正しい情報を仕入れて自分や周りの人を守りましょう!!