コラム

大東建託、東建コーポレーションとかの営業職へ転職ってどうなの?

大手ハウスメーカーへの転職について

今回は、実際に私が某大手ハウスメーカーの面接を受けた時の体験談とリアルな感想をお伝えします。

転職活動を続けていると、求人サイトで大東建託、東建コーポレーション、積和不動産系列に住友不動産系列などの大手ハウスメーカーの求人情報を見ることも多いと思います。テレビCMもやっている大手企業だし、求人情報では平均年収〇〇万円で1千万円以上可能!ワークライフバランス抜群!」など、魅力的な言葉も並んでいます。

社員インタビューなんかを見ても、休職していたママさんが転職復帰して活躍する話や、営業未経験から転職して成果を上げた話もあり、転職のハードルが低くて高収入が期待できそうです。気になっている方や興味を持つ方も多いのではないでしょうか?

私もそのうちの一人で、口コミサイトや企業HP、そのほか色々と情報を調べてみて、この会社は良いのか悪いのか、今の自分にマッチしているのかどうか、情報を集めてみましたが、結局のところ判断が付きませんでした。

悩んだ末に、とある大手企業の面接を受けてみたので、今回はハウスメーカーの営業職がどんな仕事か、いい職場なのかどうか、出来る限り客観的な意見を述べさせていただきます。

初めにズバリ結論から言いますと、以下に該当する方は転職を検討しても良いと思います。

こんな方におすすめ
  • 40歳以上で特別なスキルが必要ない仕事を探している
  • とにかく実力主義でお金が欲しい
  • 女手、男手ひとつで子供を育てる必要がある
  • メンタルが強くて最後まで粘り強く行動できる
  • 知らない人とコミュニケーションをとるのが苦ではない

理由についてはこれから解説していきます。

ハウスメーカーの営業職ってどんなことするの?

まず最初に、求人サイトの情報だけでは、どんなことをする仕事なのか、いまいちイメージがつかないとかもしれないので、どんな仕事で収入体系がどうなっているか解説します。

業務内容について

求人情報には、土地活用アドバイザー、資産活用アドバイザーなど色々な名称で呼ばれていますが、どういう仕事内容か端的に言うと、

地主さんに「この土地にアパートやマンションを建てて、家賃収入を得ませんか?」

と言って借金をして頂き、アパートやマンションを建ててもらうお仕事です。

集客が見込めて、人が住めるエリアの空き土地や畑などを持っている地主さん対して、家に飛び込み営業をしたり、農作業中の地主さんに話しかけたりして仲良くなって、家を建ててもらうビジネスです。相手は土地を持っている人なので、中年以上の年代が多いようですね。

地主さんが家にいるかどうか分からない状態で、1日に何十件も飛び込み営業を行うようです。当然、居留守を使われたり、冷たくあしらわれたり、時には梨園でカマを持って追いかけられることもあるようです(笑)

なので、メンタルが強くないと難しそうです(笑)

この口コミを見て、私は応募するのを躊躇しました(笑)

地主さんは借金を家賃収入から返していくことになり、建てたアパートに人が定住して何十年もすれば、借金完済となり、それ以降はすべて収入になります。なので、常に満室で運営できれば、無借金に近い状態で収入を得ることができる資産活用です。

もちろんリスクもあり、入居者が少ないと収入も減るため手持ちの現金から借金を返す必要があり、生きている間に借金が完済できない可能性もあります。

このあたりのメリット・デメリットに関しては、こちらのサイトがわかりやすいので参考にしてください。

待遇面について

まず、給料の基本給は比較的高く、未経験でも22万~26万円ほどあるようで、上場企業のため福利厚生も手厚いようです。

また、収入の多くを支えるのが受注によるインセンティブで、相場としては3%程度入るようです。例えば1億円のアパートを地主さんに建ててもらえば、300万円が給料に反映されます。仮に、1年で2-3件受注できれば年収1,000万円に到達しますし、10件受注できれば3,000万円と、なかなか夢がありますね!
あと、出世して課長や部長などの役職がつくと、更にインセンティブの比率も上がり、部下の受注も反映されるようです。

注意点としては建物が完成してから給料に反映されるようで、時間差があるようです。

口コミ情報

業務についての口コミは以下のような情報が上がっています。

■良いところ

・いい点はとにかく稼げること!本気で仕事ができます。なんとなく仕事をこなしての給料に満足行かない方には向いています。(20代男性)
・給与は、一年目から社会人としては、結構多くもらえます。大体30位は貰えるかと思います。賞与は、月並みか少し多い位貰えるかと思います。(30代男性)
・男社会の企業ですが、お客様への対応力は女性の方が向いていると思います。女性も活躍している方は少数ですがいらっしゃいます。今後も増えていくと思います。(40代女性)

■悪いところ

・支店によって労働環境はかわります。特に支店長によってかわります。支店数字が達成出来てる所に就職出来ればかわるかも!(40代男性)
・入居率が良くないエリアは、実際アパートを建てても会社の負担になるリスクがあり、地主様のアパート経営が満足する物にならない可能性がある為、自分の給料の為だけに働けないならやりがいは感じられないと思う。(40代女性)
・契約取れなくて、2年いると、サボってる人のように思われ、辞めていく人がいっぱいいます。その人だけ対応が違ったり、見ていてつらくなります。(30代男性)
カイシャの評判より引用

面接を受けた話(実話)

某大手企業ハウスメーカーの面接採用試験を受けてみたので、そのお話も少しいたします。

話をして頂いたのは支店長で、とても仕事ができる印象でした。

支店長と面接で話したこと

実際に現場の意見を聞くととても厳しいようで、何人かに一人は契約が取れずに1年のうちに辞めていくそうです。覚悟を持ってなんとか契約を取るという強い気持ちがないと、続けるのも難しそうです。

私が面接を受けた時間が19時頃でしたが、その時間に若い営業マンらしき人が、外回りからようやく帰ってきていたようで、人によってはその時間まで外回りしているようなので、遅くまで仕事をすることもざらにあるようです。

その支店長は、20代のうちに転職してこのハウスメーカーに入ったようで、そこから結果を出し続けて支店長まで登り詰め、各都市を支店長として転々とされているようです。

昔と今の違いも伺ったところ、昔は根性論も横行していて、契約が取れないなら休日出勤を強要して足と時間で稼ぐことが容認されていたようですが、今はコンプライアンス上、大手企業ということもあり、パワハラは存在しない、と断言していました。あとは、大手企業なので福利厚生もしっかししているのがメリットと話されていました。

ただし、契約が取れない人に、休日出勤を強要できないことで、結果的に退職に追いやってしまうケースもあるようで、一長一短だとも話していたことが印象的でした。

採用基準としては、営業として必要な姿勢が理解できているか、うまく行かないときの立ち回り方を考えられるか、を重視しているように感じました。あとは根性があるかどうかで、これまで面接をしてきた人は、それらが欠けていたようです。

その支店長も「やれます!頑張れます!」と言って意気込んで採用した人が、契約が全く取れずに寂しそうに退職を切り出したときは、悲しかったとおっしゃっていました。しかも、それが何人もいるようでした。そういった経験から、中途半端な覚悟の人は採用しないようにしているようです。

と、こんなことを1時間以上話しました。とてもストレートに話す方で、個人的にも素晴らしい人格者だと感じました。

特に、「40代とか50代になってもこの仕事はできるから、君はまだ別のことをやったほうがいいんじゃないか?」と言われたときは、懐の深さに感動しました。

自分が希望すればその場で内定を頂けそうでしたが、総合的に判断し、支店長の言う通り、現時点の自分がやるべき仕事ではないと判断して見送りました。

まとめ

色々話してきましたが、結局ハウスメーカーの営業職ってどうなの?という質問についての結論は、

「人による」

となり、繰り返しになりますが、以下の人にはおすすめできます。

こんな方におすすめ
  • 40歳以上で特別なスキルが必要ない仕事を探している
  • とにかく実力主義でお金が欲しい
  • 女手、男手ひとつで子供を育てる必要がある
  • メンタルが強くて最後まで粘り強く行動できる
  • 知らない人とコミュニケーションをとるのが苦ではない

個人的見解

ハウスメーカーの営業職について、個人的な意見を言わせて頂くと、自分はやりたいとは思えませんでした。理由としては、以下です。

  • 40、50歳からでも遅くない
  • 30代後半から転職して成果が出せなかったときのリスクが高い

とはいえ、人によっては大きく稼ぐことができるし、最近ではパワハラも存在せず、ホワイトな環境が整っているようなので、「何が何でもお金を稼ぐんだ!」という方は最高の職場かもしれません。

また、この記事を読んで、ハウスメーカーの営業職にチャレンジしたい!と思った方は、以下の記事もご参考下さい。

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この記事が転職に迷っている方の参考になれば幸いです。