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はじめに
今回は、motoさんの著書である「転職と副業のかけ算」の中で述べられている、【「映像」で想像できるレベルにまで「自分が働く姿」を想像する】について、改めて本命企業に受かるためのヒントになると思い、具体的にどういったアクションを取ればそれが出来るのか、解説していきたいと思います。
本の紹介
なぜ本命企業に受かるヒントになると思ったのか
私は過去に、転職人気企業ランキングTOP100にランクインするような会社に応募し、運良く2次面接まで進むことが出来ましたが、最終面接を目前に、2次面接で敢え無く撃沈しました。
その落ちた大きな理由が、「入社後の姿が想像できていなかった」し、「相手に自分が働く姿を想像してもらえる印象を与えられていなかった」ことだと思っているからです。
今後、転職活動でそんな致命的な失敗はしたくないと思い、そのノウハウを以降に記したいと思います。
■映像レベルのイメージを持つメリット
・相手企業に自分が働くことのメリットが伝えやすくなり、内定率が上がる
・入社後の自分の姿が想像できるため、ギャップが少なくなる
1.映像レベルのイメージとは
まず、転職先で働く際の【映像レベルのイメージ】について、以下のように定義します。
入社初日から指示されなくても主体的に働ける状態
欲を言えば、「今の職場で明日の仕事は何をするか」、に極限まで近い形にしておくことが理想です。
そうすれば、面接で「弊社に来て何がしたいのですか?」と聞かれたとしても、明日の仕事の予定を話すかの如く、スラスラと話せるはずです。
大事なことなのでもう一度言います。
転職先で何がしたいのか、「明日の業務スケジュールを話すかの如く」具体的にイメージできるようにしておきましょう。
その状態に近づけるために、これから転職を考えている企業の求人について、予め知っておくべきことがあります。
- どんな業務内容で、自分のメイン担当は何か
- 自分のスキルがその業務にどんな価値をもたらすか
- どんな仲間が何人働いているのか(※)
- 同僚や上司はどんな人物か(※)
※は、Webで調べたり、面接で聞くべき内容です。後述します。
それぞれ解説していきます。
どんな業務内容で自分のメイン担当は何か
こちらは、企業が出している求人内容に書かれている「仕事内容」に該当するもので、例えば以下のような内容です。
【ワンストップで提案できる幅広さが営業の強みに!】食品業界で、お客様の抱える様々な課題を〇〇提案で解決して頂きます。
具体的には
【✕✕メーカーとして実績トップクラス】
長いお付き合いを続ける会社も多いので提案しやすい環境です!
【1日の流れ(例)】
8:30~9:00 メール対応
9:00~12:00 お客様先に訪問。状況をヒアリングしつつ提案
12:00~13:00 休憩
13:00~17:00 お客様現場を訪問し、情報収集
17:00~17:45 帰社、訪問で得た情報をシステムに入力、所内で共有。
17:45~18:30 提案書や見積書を作成、退社
【入社後の流れ】
必要な資格を取得いただき、営業所で知識も深めていただきます。その後はOJTで学びながら、徐々に業務の幅を広げて下さい。
上記の例を見ると、募集は営業職で客先に訪問して、夕方に帰社して業務日報などを入力する業務スタイルのようです。
もちろん、応募する際に仕事内容を見てから応募すると思いますが、「映像レベル」まで落とし込んでいる人はごく少数なはずです。まず、ここで両者の決定的な差が生まれます。
これをみてどんな業務内容かを把握して、自分がメインで求められている業務を想像します。
1日の流れをイメージすると良いでしょう。
自分のスキルがその業務にどんな価値をもたらすか
自分がその業務に対してどんな貢献ができるのか、ポイントは【再現性】と【共通点】です。先程の上記の例と併せて、以下のサンプルで考えてみましょう。
例)現状:35歳 会社員 機械メーカー営業 係長
経験:DMを使った新規開拓、5人の部下のマネジメント
・営業職
・DMを使った新規開拓は食品業界でも有効かもしれない
上記は簡単なサンプル例ですが、自分の現状のスキルが、転職先でどのように活かせるのか、整理しておきましょう。
どんな仲間が何人働いているのか(※)
同僚や上司はどんな人物か(※)
この2つは同時に解説します。この2つはMUSTではありませんが、これが出来ると他の応募者とは圧倒的な差が生まれます。
具体的に明日の仕事をイメージする場合に、自分がどんな部署・どんなチームにいて、どんな仲間がいるのかを知るのは、自分でも違和感がないか知ることが出来るのでメリットが大きいです。
と、ここで、「転職先で働く人の情報なんて知らないし、事前にそんな情報がわかるはずがない!」と思われるかもしれませんが、半分正解で半分間違いです。
半分間違い、というのはそれなりの規模の会社だと、社内採用サイトやオウンドメディア、取引先企業のサイトにインタビューが掲載されているケースがあります。
実際に、私が2019年に面接を受けた際に、1次面接を実施いただいた2名の面接官と、2次面接を実施いただいた1名の面接官の、顔写真入りのインタビュー記事が見つかりました。
そこで、その人がどんな顔をしていて、どんな言葉のチョイスをしているのかで人物像がイメージできました。もちろん、インタビュー記事なので100%本人の言葉ではありませんが、人間性はある程度図れると思います。
ちなみに、なぜ面接官の情報が特定できたかと言うと、面接後に面接官の氏名を社名と併せて検索したので出てきました。検索方法を工夫すれば事前に探し当てることも可能だと思っています。(ストーカー行為みたいですが笑)
・採用を募集している社名+地域名+部署名で検索
・採用を募集している社名+地域名+業務内容で検索
・社名+地域名+製品やサービス名で検索
・人物名が特定できたらLinkedinなどのビジネスSNSでも検索
地域名を入れた理由は、大きい会社だと全国に支社があるので、自分が希望する支社の情報が特定しづらいからです。支社の情報が見つかると、そこから芋づる式に人物情報が特定できることもあります。
どんな同僚、上司がいるのかが分かれば、より具体的に自分が働くイメージが湧くはずです。
あと、注意点ですが、実際の面接ではあまり当人の情報を調べすぎていることは話さないようにしましょう。なぜかと言うと、あまりにも知りすぎていると気持ち悪くなるからです(笑)
「出身地は何処で、〇〇大学を出ていて、趣味は△△なんですよね!」とか言われると、普通に引いちゃいますよね笑?相手に伝える時は、調べた中で一番印象的なエピソードを一つぐらい話すぐらいで丁度いいです。
そして、上記で検索しても出てこない場合は、実際に面接に進んだ際に直接聞きましょう。
前置きとして、「自分が御社で働くことになった際に、具体的な業務の流れをイメージしておきたいので伺いたいのですが、」と面接官に伝えてから話しましょう。
・私が所属予定の部署には現在何人ぐらいいらっしゃるのですか
・簡単にで結構ですので、それぞれ、どんな業務をされているのですか
基本的に、面接官が自分の上司になる可能性は高いので、「どんな人が私の上司ですか」とかは聞かなくて大丈夫です。それに聞きすぎると、相手によってはマイナスイメージになる可能性もあります。
ここまでの情報を集めてきて、自分の中で「明日出社してこの会社で働くんだ!」というイメージが湧いて、自分の中でしっくりくればもう大丈夫だと思います。
本命企業に内定がもらえれるかどうかは、他の応募者との兼ね合いもあるので、あとは天命を待ちましょう!
まとめ
ここでは本命企業から内定をもらうために「映像レベル」のイメージを作る具体的な手法について述べてきました。
改めて内容のまとめです。
自分が働く映像レベルのイメージを持つメリットは大きい
・内定率が上がる
・自分の中で違和感があれば事前に降りることも出来る
今の職場で「明日の仕事は何をするか」に近いイメージまで高めておく
転職先の面接官の人物情報は、調べ方次第で事前に出てくる
以上、「どうしてもこの企業で働きたい!」という方の参考になれば嬉しいです。