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地方での転職活動について
東京や大阪、名古屋に福岡などの都市部と比べ、地方は求人が少ない上に、いつ見ても同じ企業の求人情報ばかりで、応募したい求人すらなく転職活動に苦労している方も多いのではないでしょうか。たまにいい条件の求人が入ってきても、競争率が高い上、そういう良い会社の求人はすぐに埋まってしまい、気づかない時すらあります。
私も四国で2年以上転職活動をしていて、いい求人がなかったので一ヶ月くらい求人情報を見ずにいたところ、新規掲載で年収が100万円はアップするであろう面白そうな仕事の求人があったので応募しました。
筆記の適性検査をクリアし、後日行われた執行役員との面接でも、「君なら部長の右腕としてやっていける」的な事も言って頂きましたが、、結果は不合格でした。。希望職種の採用人数が1人だったため、恐らく、私よりいい人材がいたのだと推測しています。
※不採用のお祈りメールには、「弊社といたしましても大変苦慮した結果の判断」と書いていただきました。
ちなみに、その会社の求人掲載期間は2ヶ月ほどであっという間に締め切りとなり、見逃していたら受けることすら出来ずに終わっていました。このように、地方の転職活動は求人数が少ない上に、いい求人はすぐに埋まって倍率も高いです。
また、昨今は完全な売り手市場なので、年収アップなら比較的簡単に出来ると思うのですが、仕事のやり甲斐や、労働環境や時間と換算した時間単価で考えると、中々妥協出来るラインの求人を見つける事自体、地方では困難と言わざるを得ないのではないでしょうか?
そんな中、2年以上転職活動をしていて、地方でいい転職を勝ち取る戦略としては、以下が有効だと考えています。
- 転職の準備をしっかり行う
- とにかく多くの転職サイトに登録する
- 転職エージェントを活用する
- リモートワーク可能な仕事を探す
- 地方のハローワークを活用する
それぞれについて解説していきます。
転職の準備をしっかり行う
地方での転職活動の一番の弱点は、【求人の絶対数が少ない】に尽きると思います。求人数が多い都会のように、応募して駄目だったら別の求人に次々チャレンジできるような環境にはありません。一つミスをしてしまうと、次のチャンスが来るのは1年後、なんてことはザラにあります。なので、準備不足による転職活動失敗ほど、後悔が残るものはありません。
「いきなり面接官が3人も出てくるなんて、、聞いてないぞ!」
「もう少し職務経歴書でアピールできていれば。。」
「面接で離職理由について突っ込まれて上手く返せなかった・・・」
などなど、私も数々の失敗をしてきました。。一つ一つのご縁を大切にして挑戦できるよう、転職の準備はしっかり行っておきましょう。しっかり準備した上で上手く行かなかったら、それはそれで諦めもつくと思いますし、その失敗した経験も次に活かせるはずです。
転職に後悔しないための準備については、しっかりと時間を掛けて行うべきです。どうすればよいかわからない方は、「転職の価値観マップを作ろう!」をご参考ください。自分がこれまでどんな道を歩んできたのか、どうなりたいから今の会社を辞めようと思っているのか、転職に何を求めているのか、について、深堀りしながらまとめることが出来ます。
https://tenshoku-road.com/tenshokukachi/
上記を参考にすると、自分のアピールポイントや離職理由、志望動機などをかなり芯が通った内容でまとめることができると思います。
とにかく多くの転職サイトに登録する
前述の【求人の絶対数が少ない】を補うには、母数を増やすことが不可欠です。とにかく打席に立たないことにはヒットすら打てないので、多少面倒でも打席数を増やす為に目ぼしい転職サイトには複数登録しておきましょう。
先程申し上げた、2ヶ月で求人終了になった企業も、マイナビ転職にしか求人が載っておらず、他の大手サイトのdodaやリクナビにはありませんでした。しかも、企業の公式HPにすら採用募集の情報は載っていなかったので、急募だったことが伺い知れます。
経験上、そのサイトにしかない求人情報は必ずあるので、絶対数が少ない地方で良い転職を勝ち取るには、可能性を少しでも上げるために複数登録をやっておくべきです。しっかりと履歴書や職務経歴書を作り込んでいれば、使い回しでOKなので、サイト登録には時間はあまり掛かりません。10分もあれば登録出来ますし、自分の将来を左右することなので、面倒でも目ぼしいサイトには登録しておきましょう。
私も最初は登録が面倒で3つくらいしか登録していませんでしたが、結果的に3年近く転職活動を続けているので、最初からもっと登録していれば違った結果になっていたかもしれません。
一度登録してしまえば、あとは定期的に求人情報をチェックするだけでいいので、少なくとも5つ以上は登録しておきましょう。どれから登録してよいかわからない場合は、まずは転職サイトで求人情報を検索してみて、興味がある情報が載っているところから登録していくのが良いと思います。
複数サイトを登録することのメリット・デメリットも以下に記載します。
- 求人の絶対数を増やすことができる
- 同一の求人情報でも横断的に情報収集できる
- そのサイトだけの”レア求人情報”を逃さない
- 最初の登録や管理が面倒
上記のように、デメリットとしては登録や管理が面倒なぐらいです。管理については、お気に入りにサイトを登録しておいて、土曜か日曜など週に1回、自分で求人情報を調べる日を決めておいて、新着情報だけ表示させるようにしておくと効率化出来ます。
転職エージェントを活用する
少しでも多くの求人情報に触れたり、良い条件の転職を勝ち取る可能性を高める為に、転職エージェントは是非活用しましょう。私も、初めて転職エージェントサイトに登録した時に、エージェントとやり取りしたり、面談時間を調整したりがとても面倒で、しかも地方だと電話面談がほとんどなので、信頼関係が構築しにくいと感じてあまり使っていませんでした。
しかし、企業から直接オファーが来たり、エージェントから通常では聞いたこともないレアな求人紹介をされることもあり、工夫して付き合うことが出来れば、とても強力な武器になりえます。特に、企業からの直接オファーは、求人条件が良い上に面接確約に近い条件のものが多いです。
私の元同僚も、エージェントから外資系ベンチャー企業の珍しい求人を紹介され、しかも年収やリモートワーク希望の交渉もしてもらったようで、本当は大阪勤務だったようですが、地元からのリモートワークが認められたようです。他に実際に会ったエージェントは、やる気がなくて上から目線の人だったようで、当たりハズレもあるけど転職エージェントは使ったほうがいい!と言って転職して行きました。
私も、とある転職エージェントサイトを利用していて、企業からの直接オファーや、エージェントからの紹介案件で、4社ほど面接を行う機会を得ることが出来ました。地方だと募集や紹介の数はかなり少ないと思いますが、現在進行系で、超大手外資系企業のとても珍しい求人紹介を頂いていて、このサイトに登録しないと知り得ないようなとても貴重な情報を得ることが出来ました。
他に利用した大手エージェントだと、私が求める条件の一つが『全国転勤NG』ということもありますが、「全国転勤NGだと紹介できる求人が少なくて。。」ということで、いい条件の求人情報がほとんどありませんでした。
とはいえ、地方でも有益な求人情報が得られる機会はありますので、是非転職エージェントは活用しましょう。以下にメリット・デメリットも記載します。
- 一般ルートでは知り得ない求人情報が得られる
- エージェントが年収や条件交渉をしてくれる
- 企業から質の高い直接オファーが来る場合がある
- 地方だと電話面談なので信頼関係が構築しづらい
- 自分の求める条件次第でかなり求人数が限定される
- 転職エージェントによっては有料
地方のハローワークを活用する
転職活動をしていて、意外と見落としがちなのが、地方のハローワークの活用です。私も時々、有給が取れたときにハローワークに行って求人情報を見たりしますが、中々良い条件の求人がない上に、ハローワークに行くのが面倒なのであまり活用することもなくなっていました。
しかし、インターネットからでも求人情報は検索できますし、転職サイトで出ている求人も、ハローワークを通して応募すれば企業側に採用コストがかからない(転職サイトに手数料を払わなくて良い)ので、割と採用で優遇されるケースもあるようです。
企業側からすると無料で求人広告を出せることは最大のメリットなので、間違いなく求人の掲載数は全国でもナンバーワンです。利用しない手はないでしょう。
地域の公共職業安定所は、基本的に平日しか空いていないと思いますが、土曜日も空いている支所や出張所もあったりするので、めぼしい求人情報を検索してみて、良さそうなものがあれば実際の応募は土曜日に支所で行うと良いでしょう。
サイトは検索条件が入力しづらかったり、いちいち求人情報を開かないとどういう会社の求人か確認できない点がデメリットですが、採用コストをかけられないような地元の中小企業の求人もあり、自分の価値観に合うような会社が見つかることもあるかも知れません。
その他の注意点としては、求人の一次情報しか載っていないため、企業HPや転職の口コミサイトを見るなどして、どういう会社でどんな仕事をするのか、きちんと自分で情報を調べる必要があります。
- 求人掲載数は全国ナンバーワン
- 採用コストがかからないので多少有利
- 地元の中小企業の情報が豊富
- 地域の公共職業安定所は基本的に平日のみ
- 公式の検索サイトが使いづらい
- 別途会社情報を調べる必要がある
まとめ
以上、地方での転職戦略には色々な工夫が必要です。
いつ見ても同じ求人情報ばかり、、と言って嘆いている時間があるなら、複数の求人サイトに登録したり、転職エージェントを利用するなどして、確率を少しでも増やすための努力をしましょう!
打席を増やして打率を上げる努力をすれば、必然的に理想の転職に近づいていきますよ!