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はじめに
「こんな会社辞めてやる!!」
と、威勢よく会社を辞めていき、気づいたら、
「あれ?あの人、辞めたんじゃなかったけ?戻ってきたの?」
なんていう人を見たことはないでしょうか?
身近にいなくとも、話に聞いたことはあるでしょう。
私の近くにも実際に、前職で3人、今の会社で3人、出戻り社員がいました。
そんな人達を見ていると、ある共通点があったので、今回はその特徴について、エピソード付きで解説していきます。
キャリアを汚す転職にならないよう、この記事の最後にはそれを避ける方法も記載しています。
参考にしていただけると幸いです。
結論
まず結論からですが、出戻り社員の特徴は以下の3つです。
- とにかく現状から逃げたい意識が強い
- 現職の悪口ばかり言っている
- 転職先のリサーチが不十分
です。
それぞれについて解説しています。
1.とにかく現状から逃げたい意識が強い
出戻り社員の特徴1つ目は、逃げたい意識が強い人です。
転職理由が、「やりたいことがあるから転職したい」のではなく、「とにかく現職に不満があるから辞めたい」というケースが多いです。
- 給料が安い、昇給しない
- 休みが少ない
- 残業が多い
- 人間関係が最悪
など、不満が溜まりに溜まり、
「とにかくこんな環境はもう嫌!」
と、半ばヤケクソ気味に辞める人が多いです。
前職で辞めたAさんに、辞める直前に話を聞きましたが、やはりその意識が強いように感じました。
給料に不満を持っていたAさんは、医療機器の営業職に年収アップで転職していきましたが、
「この会社の給料、ヤバくないですか?30代になってこの給料しかもらえないのは、やってられないっす!」
と言って辞めていきました。
決して、「医療機器の営業職になってスキルアップがしたい!」という意識があったわけではなく、現状の給料が不満というのがメインの理由だったようです。
その結果、「上司がヤバい人だった。。」という理由で、1年ほどでAさんは出戻りしてきました。
明確にやりたいことを実現するための転職であれば、人間関係についてはもう少し改善するための努力が出来たのではないでしょうか。
ヤバい上司や気の合わない人は、どの職場にもいるものです。
Aさんの話を聞いていると、そんな努力の影は見えませんでした。
現職で改善の努力ができない人は、転職に失敗しやすい
2.現職の悪口ばかり言っている
次の特徴は「会社の悪口」です。
皆さんの職場にも、会社の悪口ばかり言っている人もいるのではないでしょうか。
もちろん、満足することばかりではないですし、私でも会社の不満を口にすることはあります。
しかし、それでも限度を超えて口を開けば会社の悪口ばかり、という人も中にはいます。
私の今の会社でも、
「この会社はクソだ!!」
と言って辞めていったBさんがいましたが、この度、7ヶ月の冷却期間を経て、出戻りしてきました。
戻った詳しい理由までは聞いていませんが、転職した先より、「クソだ!」と言っていた会社の方がマシだったのは言うまでもありません。
なぜこのようなことが起こるかと言うと、
悪口ばかりを言うことで悪い視点しか持てず、今の会社の良い点が見えなくなるから
です。
このBさんも、会社の悪口ばかり話していて、今の会社の良いところに気が付かなかったのでしょう。
悪口ばかり言っていると、良いところが見えなくなる
3.転職先のリサーチが不十分
最後の特徴は「転職先のリサーチが不十分」です。
前職で退職したCさんの話です。
私より入社歴の古かったCさんは、会社方針への不満や、給料の安さなどの理由から不満が募り、転職しました。
そして、そのわずか1ヶ月後、戻ってきたのです。
びっくりするほどのスピード復帰劇でした。
転職先を辞めた理由も聞きましたが、
「まず入社したときから怪しかった。入社日が面接で話した日付と違ったし、残業が酷い。。しかも土日に電話がかかってきて出勤してくれと言われる。とてもやってられなかった。」
と話していました。
これについては同情できる部分もありますが、企業のリサーチをしっかりしていれば防げたのではないかと考えます。
残業については事前に聞くことが出来ますし、なんなら転職前にオフィスを見に行って、何時まで電気がついているかのチェックはできるはずです。
休みの日に電話がかかってくることも、クチコミサイトを見たり、内定をもらったあとに、社員面談を申し出て聞ける範囲で確認することも出来たはずです。
私も、今の会社は内定提示後に社員面談を申し出て、話を聞いてみて入社を決めました。
もちろん、企業側が盛大な嘘をついていた場合はどうしようもありませんが、こういったリサーチをするだけで、ある程度のリスクを回避することは出来ます。
また、こういったリサーチ不足を引き起こす原因も、前述の「逃げたい意識が強い」「悪口ばかり言う」の影響があります。
とにかく現実を冷静に分析する視点が抜け落ちているため、「少なくとも今の会社よりマシだ!」と思い込んで相手の良いところ探し、今の会社の悪いところ探しをしている状態です。
なんとなく転職先も怪しい気がするけど、今の会社よりはマシ
という気持ちでの転職は、絶対に避けるべきです。
怪しさを検証するだけの冷静さが失われていますし、今が苦しいからとりあえず逃げるだけの思考に陥ってしまいます。
転職先のリサーチ不足は命取り
出戻りしないために必要なこと
特徴を3つ述べましたが、ここからは転職に失敗しない、出戻りしないためのポイントを解説します。
転職の軸を明確にする
これが失敗しない転職の大前提です。
次の5つを紙に書き出してみましょう。
- なぜ転職を考えているのか
- 現職で絶対に改善できない課題は何か
- 上記の課題を解決するために何をしたか
- 現職で満足していること(給料、人間関係など)は何か
- 転職で実現したいことは何か
給料が安い、人間関係が嫌、休みが少ない、仕事にやりがいがない、ということがあっても、できることはあるはずです。
それを洗い出して、できる努力をしてみて、それでも解決できない課題が残ったら、そこが転職のスタートラインです。
上記の5つを徹底的に深堀りしていけば、ブレない【転職の軸】が出来るはずです。
転職先のリサーチ
次に、転職に失敗しないための、転職先のリサーチです。
出戻りで多い理由が、
前の会社以上のブラックだった
が、挙げられます。
- ヤバい上司
- 提示より安い給料
- 休日に電話がかかってくる
- 過度な残業
などがあります。
こちらについては、OpenWorkなどの口コミサイトを見たり、載っていないようなら思い切って内定獲得後に、
「自分が御社に貢献できそうか、入社前にイメージを持っておきたいので、同じポジションで働いている方と面談を設定していただけないでしょうか。」
と打診してみましょう。
企業側も、よほどの隠したい事情がない限り、OKすると思います。
入社後にすぐに辞められては、企業側も損失ですし、懐の広さを見せる良い機会なので、企業側も断る理由がありません。
「担当者が多忙で面談は設定できない」
と言われた場合は、延びてもいいので設定して欲しい旨を伝え、それでも駄目なら内定辞退もやむなしと考えても良いです。
これから入社してくる仲間のことを大事に扱っていない証拠ですし、面談自体は1時間もあれば済みます。
その1時間すら設定できないほど多忙ということなので、自分が入社してもその状況になるでしょう。
- 転職の軸を明確にする
- 口コミサイトを見て、判断できない場合は面談を申し出て確認する
まとめ
以上、出戻り社員の特徴3つのまとめです。
- とにかく現状から逃げたい意識が強い
- 現職の悪口ばかり言っている
- 転職先のリサーチが不十分
「こんな会社辞めてやる!!」
と啖呵を切って辞めたものの、ノコノコと戻ってこないよう、転職の軸を明確にして、失敗しない転職にしましょう!
以上、参考になれば嬉しいです。