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はじめに
人生の岐路を分ける「転職」。
「今の会社より良い会社に転職するんだ!」
と意気込んで、長年勤めていた会社を辞めて転職をした時に、果たして幸せな未来が待っているのでしょうか。
私はこれまで2回転職を経験しました。
直近では9年務めた会社を辞め、これまでにやったことがない職種に転職しました。
前職ではインサイドセールス→インサイドセールスマネージャーを経験し、それなりのビジネススキルも持ち合わせている自信がありました。
そして、未経験でWebマーケティングの広告運用兼、営業職に転職しましたが、そこで大きく打ちひしがれました。
まず、Webマーケティング用語を覚えるのが大変で、その上でWeb広告運用のジャンルが広すぎてついていくのが大変でした。
私より一回り以上も年下で、運用歴が長い人に遅れを取っているのもプレッシャーで、自分の実力が発揮できないジレンマに陥りました。
また、想像以上に会社の組織体制がボロボロで、転職前後に5名以上の退職者が出るなど、
「この転職は失敗だったんじゃ・・・?」
「前の会社のほうが良かったんじゃ・・・?」
ということも頭を過ることがあり、不安になりました。
そこで今回は、転職直後に不安になったときの対処法を、実例を交えてご紹介します。
結論
まず結論からですが、転職直後に不安になった時にやるべき事は以下の3つです。
- 転職した目的を思い出す
- 前職の離職理由を思い出す
- 不安の理由を書き出して解決するために行動する
です。
それぞれについて解説しています。
解説前に補足
と、解説する前に1点だけ補足です。
そもそもですが、人間というのは環境が変わればストレスが増える生き物です。
学校でクラスが変われば人間関係で不安になりますし、親元離れて一人暮らしをするときもそうです。
転職した場合も例外ではなく、ほとんどの人はストレスを感じます。
転職後に不安になるのは自分だけの特別なことではなく、みんなが陥る生物学的な正常な反応である、ということを予め念頭に置いておくと良いでしょう。
1.転職した目的を思い出す
まずはじめにやっておきたいことは、「自分がその会社に転職した目的」を思い出すことです。
自分が、前職の環境では解決できないなにか、を解決するために転職したはずなので、その目的を思い出しましょう。
例えば、
- 年収アップ
- 人間関係改善
- ワークライフバランスの改善
- やりがいアップ
- スキルアップ
などです。
私の場合は、年収アップとやりがい、スキルアップが主な目的でした。
冷静になって振り返ると、年収は約100万円アップしたので◎、やりがいは△、スキルアップは△で、なかなか業務内容についていけず、やりがいやスキルアップに繋がらないもどかしさが不安の原因でした。
「業務内容についていけない」ということが解決できれば、その不安も解消できます。
また、少なくとも年収アップの目的は達成できているし、次のキャリアに進む場合でも、上がった年収ベースで交渉できる、と思い直すと気が楽になりました。
また、私の場合の大きな転職の目的として、
「Webマーケティングを極めて将来独立できるスキルを身につける!」
という大目標があったので、それが達成するまで、もしくは努力してもそれが達成できない環境だと感じるまでは続けようと思いました。
転職した目的を思い出して、一度冷静になろう
2.前職の離職理由を思い出す
次に「前職の離職理由を思い出す」です。
誰もが、「この会社で解決できない何か」を解消するために、次の会社に転職したはずです。
その原点を思い出して、転職先と冷静に比較してみましょう。
私の場合は、
- なかなか上がらない年収(そもそも給料が上がりづらいビジネスモデル)
- 優秀な人ばかり辞めていく
- 身につくスキルが頭打ち
- 自分がやりたいと思えるキャリアチェンジができる環境にない
- 9年も勤めたので流石に飽きた笑
でした。
正直、「前職の方が良かったのでは・・・?」と頭を過ることがありましたが、これを思い出すと、前職に戻りたいという気持ちはなくなりました。
転職先でも次々に人が辞めていきましたが、前職でもそれは同じでしたし、「この会社にずっといても自分の成長を感じないな」と感じていたもどかしさもなくなりました。
あなたが前の会社を辞めようと思った理由は何でしょうか?
転職先と比較して、本当に前の会社へ戻りたいと思いますか?
そこの気持ちを冷静に見つめ直しましょう。
前職と転職先を冷静に比較して、客観的に状況を捉えよう
3.不安の理由を書き出して解決するために行動する
最後に実践編です。
不安の理由を書き出して、それを解決するために行動しましょう。
私が不安、不満に感じた主な理由は以下です。
- 業務についていけず、なかなかスキルが身につかない
- 会社の組織体制が不明瞭で職務範囲が広く、業務の負担が大きい
- 人がどんどん辞めていく
3の人が辞めていく点については個人ではどうしようもないため、1と2の対応をすることにしました。
業務についていけない、の対処
業務についていけなかった主な要因としては、私が入社後に任されたクライアントの対応で疲弊していた事にありました。
前年にそのクライアントとトラブルがあり、契約を打ち切られる寸前の炎上が起きていたようです。
私はその後釜としてそのクライアントのフロント営業、兼Web広告運用をすることになりました。
会社から私への期待もあったとは思いますが、流石に未経験でWeb広告運用を覚えながら、過去に炎上したクライアントの相手をするのはなかなかヘビーでした。
なので、配属を決定した役員に対してこまめにアラートを上げて、「ちょっとキツイです」というメッセージを伝えました。
そして、5ヶ月後にようやく担当から外してもらえる事になりました。
会社の組織体制が不明瞭で業務の負担が大きい、の対処
そして、業務負担についてです。
私が兼任で所属していたセールスチームですが、既存顧客の対応と、新規顧客の発掘を行っていて、全員が疲弊していました。
既存顧客の対応だけで手一杯にもかかわらず、経営陣のお達しで「新規のテレアポをもっと行うように」と言われ、日に日にノルマに追われていました。
あまりの業務量に、「このままだと1年後には全員この会社を辞めるな・・・」と感じました。
そこでセールスチームで週1回ミーティングを行い、メンバーの状況や意見を集約して、経営陣に対して直談判することにしました。
現状はとても新規顧客の発掘が出来ない状況である、ということと、既存顧客対応チームと、新規顧客発掘チームに分けたほうが効率よくできるため、営業の体制を見直して欲しい、と直談判しました。
すぐには改善されなかったものの、経営陣も「このままだと本当に辞めていくな」という危機感が伝わったようで、動いてくれました。
そして3ヶ月かかりましたが、新規開拓専用の人材が新しく採用され、業務範囲が以前よりも明確になり、負担も減りました。
おそらく、指をくわえて経営陣の言われるがままに仕事をしていたら、おそらく何人か辞めていたでしょう。
自分の努力で対処できそうなところは、人を巻き込んで対応しよう
まとめ
以上、転職したばかりの時に、不安になったときの対処法3選をお伝えしました。
実際に自分で行動に移すことで、不安も軽くなります。
最後にまとめを記載しますので、ぜひ書き出してまとめてみてください。